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怪我からの再起 天野なつが見せたそれぞれの未来

by HAYATO。

本当は芸能の仕事も辞めようと思ってた

 二〇一八年六月九日土曜日。二代目リーダー天野なつが、LinQから正式に卒業した。

 昨年四月末のことだった。約半年間取り組んできた「解体・再開発プロジェクト」の成否を問われる福岡市民会館での公演を約一週間後に控え、リハーサルに取り組んでいたその矢先、予想だにしない悲劇が彼女を襲った。右膝の前十字靭帯損傷。また踊れるようになるには手術が必要で、全治は4~6ヶ月との診断だった。

 六月には、右膝の靭帯再建手術に踏み切った。しかし、彼女の悲劇はこれだけで終わらなかった。検査の結果、左膝の前十字靭帯も損傷、さらに半月板にも損傷が見つかった。

 そこから彼女の孤独で過酷な長い長いリハビリ生活が始まった。その間にも、IQプロジェクト発足に伴い、LinQを離れるメンバーの卒業公演、卒業したメンバーで結成したトキヲイキルの旗揚げ公演など、他のメンバーは新たなスタートを着々と切り始めていた。当時を「自分だけが居ないメンバーたちのライブを見るのは本当に辛かった」と振り返る。一時は芸能の仕事も辞め、ずっと好きだったディズニーでキャストとして働くことも真剣に考えたという。

LinQ以外何もなかった私にも何かできるかもしれない

 しかし、彼女の考えを変えたのも、また新たな道で輝きを放つかつての仲間達の姿だった。リハビリも順調に進み、出歩けるようになってからは、多くのライブやお芝居、イベントに足を運んだ。そんな中で見つけた光。「自分もIQプロジェクトのメンバーとしてみんなとまだまだ一緒にがんばりたい」と思えるようになった。

RESTART

 昨年四月に怪我をして、復帰公演となった先日の卒業公演まで、実に十三ヶ月を要したことになる。

 卒業公演を終え、自身のブログで「怪我をしてよかったっていうわけではないけど、怪我をしてから見えたものもたくさんありました。」と記している。転んでも決してただでは起きない。多くの経験値を得てリスタートした天野なつの第二章は、十三ヶ月もの助走期間を経て、もう始まっている。

 

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